私と先輩。
「……あのさ、君たちに何か熱中するもん、ある?」
「っ、ねぇよんなもん!!」
「へぇ、そうなんだ。可哀想だねー。何かに熱中する楽しさ、知らないんだー」
あまりにもキレているため、棒読みだし。
頑張って笑ってるけど、逆にそれが怖いんだろうなぁ。
3人のうち1人は、泣きそうになっている。
「…人バカにしてる暇があったら、何か熱中できるもん探しとけ。強がってんじゃねーぞ、意気地なし野郎」
ガンッ!!!
「ひっ!!」
もう一度、思いっきり壁を殴ると、3人は怖がってどこかへ走っていってしまった。