私と先輩。
「先輩有名人なんですから、知ってるに決まってるじゃないですか」
「…そうなのか?」
…自分が有名人だって気づいてないのか?
いや、まぁ気づいてるのもおかしいけど。
「――それでは、今日の委員会がここまでです。各自、黒板に書いてあることをメモしたら帰ってOKです」
いつの間にか、委員会は終わっていた。
一通り写し終えていたので、カバンを持って席をたつ。
「……」
…なぜか、柏崎先輩は私をガン見していた。
しかも、憎ましそうに。