私と先輩。
…マジでか。
「あ、スッピンに戻ります?」
「…いえ、大丈夫です、はい…」
まぁ、確かに考えてみれば、足が長くてスタイルいいのに、胸は全然無かったしね…。
声もちょっと、女の子にしてはハスキーだし。
…よくよく考えたら、男の子……って分からなくもないけど。
でも、こんなにカワイイから分かるわけないし…。
「あッ!誠さん、手…」
「手?」
見てみると、さっき壁を殴った手からは血が出ていた。