私と先輩。
ガチャ
「あ、仁にぃいたんだー。あ、誠さん!手ぇ出してください」
「あ、はい」
さっき、私は何を言おうとしたんだろう?
「…?最勝寺さん、怪我したの?」
「あ、はい、まぁ…。あ!でも痛くないんですよッ!!」
「そういう問題じゃない」
先輩が、急に真剣な顔になったりするから、ビックリした。
真剣な目で、
「女の子なんだから。跡とか残ったらどうするの?」
先輩が、そんなこと言うもんだから。
「あ、すみません…」