私と先輩。




そして、放課後。


机に突っ伏して、私は柏崎先輩を待っていた。


ドキドキしてる自分もいる。


でも、それと同時にさっきの光景を思い出してしまって。


イライラ、してる自分もいた。


「…先輩、遅いな…」


チラっと黒板の上の時計を見ると、もう5時を過ぎていた。


…今日は、来ないのかな?



……委員長と、一緒だから?


ギュッと目を瞑ると、



――ガラガラガラ


同時に、ドアの開く音がした。


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