私と先輩。
「?誰だろうねー」
入口のほうを見てみると、あの柏崎先輩と美人で有名な乱崎先輩が入ってきた。
「…ほうほう♪」
ニヤリ、とイヤな笑みを浮かべる奏。
…まぁ、これはどう見ても告白だよね。
乱崎先輩、顔がめちゃくちゃ赤くなってるし。
先輩たちのところからは、ここは死角になってるので、私たちの存在には気づいていない。
「あ、あのね柏崎くん…」
「…おう」
『おう』って。
もうちょっと気の利いたセリフとかないのかあの先輩は…。