私と先輩。


送信ボタンを押す手が、すっごく震えてる。


あー、手も冷えて感覚があまりない。


「もうどうにでもなれッ!」


勢いよく、送信ボタンを押した。


送信中の画面が、数秒間表示された。


「…やっぱ無理ッ!!」


送信中止ボタンを押したけど、少し遅かった。


送信しましたという文字が、画面に表示された。


「ぐおぉぉぉ~……!!!」


恥ずかしくてガシガシと頭をかく。


どうしよう、勢いで押しちゃった…!!!


ドキドキが、体中に広がっているみたい。


どんどん、大きくなる心臓の音が、どれだけ先輩のことが好きか伝えているよう。



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