私と先輩。
「あ、私…その…」
いざ、本番になると動揺してしまって。
さっきまで練習していた言葉も、頭の中から完全に消えてしまっていた。
つい、言葉に詰まってしまう。
「えっと、あの、その…。――…私、先輩のことが好きです」
真剣な顔で、先輩を見て言えば。
先輩の、真剣な顔で私を見ていた。
「前から、先輩のこと好きで…。優しいとことか、一緒にいて落ち着けるとことか「ゴメン」
途中で、遮られてしまった。
「あ…」
「俺、彼女いるから…。ゴメン」