私と先輩。


「あ、でもこのクッキーはもらってもらえますか?持って帰るのも、あれですし…」


「あ、あぁ、うん」


「それじゃあ、また明日!お先に失礼しますねッ!!」


カバンを持って、急いで教室を出た。


もう、限界に近かったから。


「あ…」


先輩がなにか言いかけていたけど、私は気にせず廊下を走っていった。


『最勝寺さんとは、いい友達ってことで、いいかな?』


嫌です、先輩。


私、ワガママな女ですから。


友達のままなんて、嫌です。


私、先輩の特別になりたいです。


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