私と先輩。
顔を上げると、視界いっぱいに奏の携帯画面。
なぜか、スケジュール画面なんて開いてるし。
「?」
「夏休み初日、見てみ」
得意気な顔の奏。
…夏休み、初日?
よく見ると、「小鳥遊男子校合コン!朝11時~」と書かれていた。
…?
だから、何?
疑問に思い、奏を見ると嬉しそうな顔でこっちを見ていた。
「もう、柏崎先輩のことを忘れなッ!いい男紹介したげるから」
「え!?い、いい!!いいです!遠慮しますッ!!」