私と先輩。
「えっと、それじゃあ…。これかも、友達として仲良くしてくれたら、嬉しい…です」
バタンッ
乱崎先輩が出て行ってから、屋上は妙な静けさが漂っていた。
柏崎先輩も、そのまま教室に戻ると思っていたら――。
「!?」
なぜか、こっちに向かってまっすぐ歩いてきた。
「あらら~」
焦っている様子がまったく感じられない奏。
そのまま先輩がこっちに来たら、私たちがいるってバレてしまう。
つまり、告白現場を盗み見していたことがバレてしまうわけで――。