私と先輩。
「な、なんで…!」
「誠さん、すっごく分かりやすいですよ~♪」
ニコニコと答えるひなたちゃん。
佐野先輩といい、奏といい、山田といい、ひなたちゃんといい…。
私ってそんなに分かりやすいのだろうか?
「あ、そこでお茶しませんか?」
ひなたちゃんの誘いが嬉しくて、奏に送れるとメールを送って、近くの喫茶店に入った。
私とひなたちゃんはコーヒーを頼んで、お喋りを始めた。
「仁にぃのどこがいいんですか?」
イキイキとした目で質問攻めのひなたちゃん。
どんどん質問してくるひなたちゃんに、ついたじろいでしまう。
「あ、うぁ…」