私と先輩。


「…あ、これ俺の連絡先ね。気が向いたら連絡頂戴?」


ニコっと笑って、田島さんは私の手にアドレスと電話番号の書かれた紙をそっと包んだ。


…いらない、とは言いにくいなぁ…。


「…ありがとうございます」


きゅっと手に力を込めて、田島さんに一応お礼を言っておいた。


「最勝寺さんカワイイよねー♪俺、惚れちゃったかもッ!?」


キャー♪、なんて顔を手で隠している田島さん。



…やっぱ、先輩に似てない。


「…田島さんって、意外と軽いですね」


「え?そかな?」


首をかしげる田島さんに、私の隣りの女子はメロメロだった。


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