私と先輩。


「誠ッ!ファイトだよぉ~♪」


ニッと笑って手を振っている奏。


…いつもなら嬉しいけど、なんでだろう。


すっごく頑張れる気がしない。


「はは…。できるだけ頑張るよ…」


トボトボと、思い足取りで集合場所に向かう。


集合場所には、無理矢理出された感のある生徒でいっぱいだった。


まぁ、私もその1人だけど。


「あ、最勝寺さん」


隣りのクラスの後藤さんが話しかけてきた。


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