私と先輩。
頬張ったあと、ニヘラとだらしなく笑う奏。
「美味ッ!!!さすが誠~!お嫁さんにしたいくらいッ♪」
親指をビッと突き立てる奏。
そこまで褒められると、はっきり言って照れる。
「あ、ありがとう…」
ガチャ
屋上に、誰か入ってきた。
誰だろうと思い入口を見ると、佐野先輩だった。
「あ、佐野先輩…」
「あ!誠ちゃんと奏ちゃんだー♪」
嬉しそうに、こっちに走ってくる佐野先輩。
その後ろには、柏崎先輩もいた。