【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
未海ちゃんどこ行ったの〜……?
───その時だった。
「きゃ……っ」
誰かに腕を引かれた。
そしてその人混みから抜け出すことが出来た。
あぁ……助かった……
「あ、あの、ありがとうございま……」
顔をあげると、そこには不機嫌そうな蓮がいた。
「お前、こんなとこで何してんの?」
「え、いや、クリームパン買いたいなぁ〜……と思って頑張ってたんだけど……人があまりにも多くて動けなかったの……」
「……チビのお前がこんな人混みを掻き分けてクリームパン買えるわけないだろ。」
蓮は呆れ顔で言った。
「ひ、ひっどーいっ!!私だって頑張れば買えるもん!!」
もう、蓮のバカ……
「………しかもこんな人混みにいたら、いつ他の男に触られるかわかんねぇーだろーが。」
と、顔を赤くして言った。