【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!





それにつられて私の顔も赤くなる。




だから……人混みから腕を引いたの?





蓮……ほんと素直じゃないなぁ……





「…………これ、やるよ。」





蓮から渡されたのはクリームパンだった。




「え……!?」





「俺が食おうと思ってたけど、やっぱりクリームパンの気分じゃなくなったからやる。」





そう言って蓮はその場から立ち去った。





私の顔からは思わず笑みがこぼれた。





「……ちょっと由那?何にやけてんの?」





「あ、未海ちゃんッ!!」





「もう、クリームパン売り切れだって……って、クリームパン買えたの!?」





私の手にある、クリームパンを見て驚いた。





「いや、蓮がくれたの。」





「ふぅーん?だからにやけてたのか。」





「あはは……まぁ、ね……」





私は笑ってそう答えた。
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