【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
「せ、芹沢君に悪いよ……」
「……俺はあいつが嫌だって言っただろ」
まぁ……そうだけどさぁ。
そこまですることないじゃんね……
蓮と走ったから、校門はすぐ目の前だった。
「……あーあ、もう校門まで着いちゃった……」
蓮との大切な2人きりの時間が……蓮が走ったから少なくなっちゃったじゃん!
私は蓮を睨む。
「………何だよ。」
眉間にしわを寄せて、私を見つめる。
「………蓮のバカ」
「は?何でキレてんの?」
そりゃそうなるか……蓮には乙女心わかりそうにないもんね。
「蓮が走ったせいで……2人きりの大切な登校時間が短くなっちゃった……」
私は素直にそう伝えた。