【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
ふと蓮の方を見ると、勇人君に質問攻めされていた。
「なぁなぁ、蓮いつからそんなに積極的になったんだよ!?」
「うるせぇ……」
勇人君の声は大きいから普通に聞こえる。
クラスメイトもみんな、私と蓮を見てニヤニヤしている。
すると───
「あ、芹沢君おはよっ!」
「遥君おはよう」
教室に入ってきた芹沢君に女子たちが目をハートにした。
……あ、芹沢君に謝らなきゃ!
「未海ちゃん、ちょっと待ってて!!」
私はそう言って、芹沢君に駆け寄った。
「せ、芹沢君!!」
「由那ちゃんおはよ」
芹沢君の王子様スマイルに胸が痛む。
「あの……さっきはごめんね……」
あぁ……これで2回目だ。
「いいよ、全然」
芹沢君は爽やかに答える。
良い人過ぎる………
「あ、あのさ。今日の昼休み……ちょっと話せないかな?」
昼休み……
「うん!!特に何もないから大丈夫だよーっ!!」
「じゃ、昼ごはん食べ終わったら図書室来てくれる?」
「うん!!わかった」
話って何だろ……
ま、いっか。