【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!






「嘘……でしょ?」




芹沢君が私を好きなんてそんな……っ





ありえないよ……





みんなの王子様的存在の芹沢君が平民レベルの私を好きなんて…




「………俺、本気だよ?」





芹沢君の目から感じられる本気さ。
私は本気なんだ……と確信する。





でも……





「でも…私には……っ」




蓮がいる。




私には蓮しか見えない……





「……わかってる。でも……俺と付き合うことも考えて欲しい。」




「…………っ」





私は何と答えたら良いのかわからず、ただ黙っていた。




「………ごめんね。やっぱり困らせた。でも俺………諦める気はないから。それだけは覚えておいてね」




「う、うん……」




まだ頭の整理がついてないのに、そう答えてしまった。




芹沢君はまた爽やかな笑顔を私に見せると、「じゃ、教室戻るね」と図書室を出て行った。
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