【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
私はその場にしばらく立ち尽くした後、教室へ戻った。
「ゆーなっ!!」
未海ちゃんが私を迎えてくれる。
「あ……未海ちゃん……」
「……何て言われたの?」
「あのね……」
───私はさっきのことを全て未海ちゃんに話した。
未海ちゃんは聞き終わったあと「やっぱりね」とこのことを予測していたように頷いた。
「未海ちゃん、こうなることわかってたの?」
「まぁ、大体はね。だって芹沢君って由那のこと明らかに好きそうだし」
え!?
「そうだったの?」
「まぁ、そりゃ由那が気づかないのも無理ないよ。鈍感だもん。」
………み、未海ちゃんにまで言われた……
「私鈍感じゃないよ〜……」
鋭くはないけど鈍感ではない!!
普通だよ!!
私は1人でうんうんと納得した。
「………由那、大丈夫?」
未海ちゃんの声で我に返る。
「あ、う、うん!!」
またぼーっとしてた……
「さ、掃除しよっか」
気づけば掃除時間になっていた。
「う、うん!!」
私と未海ちゃんは掃除に取り組んだ。