【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!

蓮のライバル=芹沢君!?







午後の授業も終わり、放課後になった。




「蓮、帰ろー」




蓮に声を掛けるとちょっと険しい表情をした。




「あぁ……ごめん。今日ちょっと今から学校で用事あるから……先帰ってて」




「そうなんだ………」




用事って何だろう?
先生に呼び出されたりしてるとか?




はぁ………寂しいなぁ………





重い足取りで教室を出る。





1人で帰る通学路はやけに長く感じて……




家に着く頃にはヘトヘトだった。





「ただいま〜……」





いつもより活気のない声で言った。





「おかえり、由那ちゃん。あれ……蓮は?」




「何か用事があるって。」





「あら、そうなの……由那ちゃん、大丈夫?」




菜々子おばちゃんが心配そうに私を見つめる。




「だ、大丈夫だよ!!」





私はそう言って2階へ駆け上がると、自分の部屋に入った。





はぁ〜……疲れた。





私は荷物をその辺に投げると、ベッドにダイブした。
< 270 / 344 >

この作品をシェア

pagetop