【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
蓮のライバル=芹沢君!?
午後の授業も終わり、放課後になった。
「蓮、帰ろー」
蓮に声を掛けるとちょっと険しい表情をした。
「あぁ……ごめん。今日ちょっと今から学校で用事あるから……先帰ってて」
「そうなんだ………」
用事って何だろう?
先生に呼び出されたりしてるとか?
はぁ………寂しいなぁ………
重い足取りで教室を出る。
1人で帰る通学路はやけに長く感じて……
家に着く頃にはヘトヘトだった。
「ただいま〜……」
いつもより活気のない声で言った。
「おかえり、由那ちゃん。あれ……蓮は?」
「何か用事があるって。」
「あら、そうなの……由那ちゃん、大丈夫?」
菜々子おばちゃんが心配そうに私を見つめる。
「だ、大丈夫だよ!!」
私はそう言って2階へ駆け上がると、自分の部屋に入った。
はぁ〜……疲れた。
私は荷物をその辺に投げると、ベッドにダイブした。