【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
「あ、そういえば今日、俺由那ちゃんに告ったんだ」
芹沢が思い出したように言った。
………は?
何だよそれ。
由那……何も言ってなかったじゃん。
まぁ……登下校と家以外は喋る時間がほとんどないけど。
「結城、驚きが表情に出てるよ」
ふふっと笑う芹沢。
く、クソ……
何なんだよ、この笑顔。
「由那ちゃんには振られたけど、俺は由那ちゃんを諦めないってこと、伝えたから。」
由那が芹沢を振ったことに少しホッとした。
「……話はそれだけ。じゃ、帰るね。」
芹沢は爽やかな笑顔をもう一度俺に向けて、教室を出て行った。