【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!





お尻を触る手はエスカレートする。




き、気持ち悪い……!!




誰か……っ、誰か助けて!!





怖くて声が出ない……





誰か気づいて……お願い……





───私がぐっと目をつぶったときだった。




「お前、何してんだよ!!」





聞き覚えのある声が叫ぶと、その場が一斉にシーンとする。





「いや、あの僕は……」





後ろを向くと、眼鏡をかけた男子生徒が芹沢君の問いかけにオドオドしていた。





「お前、由那ちゃんのお尻触ってただろ」




芹沢君の表情は見たことのないぐらいに怖かった。




芹沢君の言葉で女子生徒を中心にヒソヒソ話しだす。




眼鏡をかけた男子生徒は耐えきれなくなったのか、「ご、ごめんなさい!!」と去っていった。

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