【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
「由那……」
「私の王子様は……蓮だけだよ」
私がにっこり笑うと、蓮は頬を赤くした。
「私……芹沢君に明日、はっきり言うよ」
「え?」
芹沢君には……はっきり言わなくちゃいけない。
優しい芹沢君にどうしてもはっきり、『私はこれからも蓮しか好きになれない』って言えなかった。
芹沢君の優しさに……甘えてただけだったんだ。
「芹沢君にきっぱり断ってくる。」
そう言うと、蓮は大きく目を見開いた。
「そっか。」
そう言った後、蓮は頬を緩めた。