【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
「あ、実は今日───」
菜々子おばちゃんが言いかけたとき。
「ただいまー」
「あ、帰ってきたわ!」
玄関から男の人の声がした。
菜々子おばちゃんは玄関に向かって小走りしていった。
しばらくすると、
ガチャ───
食卓のドアが開いた。
「2人とも、久しぶり」
そこにいたのは……
「おじちゃん!!!」
蓮のお父さんだった。
何年ぶりに見たんだろ……
「実は今日、急に帰ってくることになったのよ」
菜々子おばちゃんはすごく嬉しそう。
「いや〜…由那ちゃん、美人になっててビックリしたよ〜」
ははっと笑うおじちゃん。
「ふふ、あなた。蓮と由那ちゃん、付き合ってるのよ〜」
「か、母さん!!!」
蓮は顔を真っ赤にした。