【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
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「───それでね、お父さんがいきなり『パスポートなくした!!』って言ったときは焦ったわ〜……」
「そうだな、なくしたって思ってたら手に持ってたんだもん」
家族みんなで鍋を囲んで他愛ない話をする。
「あ、そーいえば」
お母さんが何かを思い出したように言った。
「どーしたの?」
私はお茶を口に含む。
「由那、蓮ちゃんと付き合ったんだって?さっき菜々子からメールで聞いたわよ〜」
「ぶぶっ」
私はお茶を吹き出しそうになった。
「はは、でも蓮君が彼氏って頼もしいなぁ。」
お父さんはニコニコと笑う。
「お母さんとお父さんも蓮ちゃんが彼氏で嬉しいわ♪由那、おめでとう」
「……あ、ありがとう」
───こうして家族での久々の晩ごはんを終えた。