【完】私、冷たい幼なじみと同居します!!
蓮との二週間の始まり
そして次の日。
「みんな、おはよ〜……」
私はいつものように教室に入るなり、挨拶をした。
「おはよ。由那ちゃん……大丈夫?」
心配そうにクラスメイトの芹沢遥(せりざわはる)君が私の顔を覗き込む。
芹沢君はかっこよくて、誰にでも優しくて、いわゆる"爽やかイケメン"。
そりゃあ、もちろんすごくモテる。
芹沢君にそう心配されるのも仕方ない。
だって……全然昨日眠れなかったんだもん。
そのせいで目の下にクマが……
「だ、大丈夫だよ!」
私は笑顔をつくって自分の席に鞄を置いた。