†王道迷宮†
「ッ・・・拓馬さん・・」
弱弱しい声で、男の名を呼ぶギャル男。
「俺、お前に名前呼ばれる筋合いねぇんだけど。」
そう言って冷たい目でギャル男を見る拓馬という男。
その怖さにギャル男たちは、そそくさと逃げていった。
「あーあ。名前くらいいーじゃん。」
「・・・」
ちょっと軽そうな春樹という男とクールな拓馬という男。どういう共通点があるんだ・・・。
「あの・・・」
一応お礼を言っておこうと思って、あたしは2人に声をかけた。