†王道迷宮†
♀ 家庭教師
「え?家庭教師?」
4月中旬に差し掛かった土曜の今日。
あたしは自分の部屋で、紅茶の入ったカップを片手にお菓子を食べていたところ。
「あぁ。何故か依頼がきてる。」
そう言って手元の紙をペラッとめくる楓。
どうやらあたしに家庭教師の依頼が来ているらしい。若社長という事もあって子供の未来に役立つのだろうか、別にそんな仕事をしている訳でもないのに・・・。まぁ今殆んどの仕事は部下にやらせているし、[夜の用事]もなくなったので、暇といえば暇なあたし。
「まぁいいけど・・・。で?どこ様?」
一応聞いておかないと。まぁ楓があたしに話したのだから、変なところではないと思うけど。