林檎と薔薇
林檎「知らん」
薔薇「え…?」
林檎「俺が小さいときこの家の門の所に置き去りにされてたらしい」
どういうこと…?
林檎「手紙が一緒にあったらしく『こいつの母親は林檎 こいつが生まれたから林檎は死んだ 俺はいらねぇから受け取ってくれ』って手紙に書かれてた」
薔薇「そんな…」
林檎「ばぁはそんな俺を林檎と名付けた 母親が命かけて生んだ名前だからとばぁに言われた」
名前…
林檎「小さい頃は自分の名前大嫌いだったよ 女の名前だし果物だし ばぁに文句も言ったことある」
林檎「でも今は大好きだ」
林檎が見せた笑顔はキラキラしていた
林檎「薔薇は自分の名前好きか?」
そう聞かれ私はすぐさま答えた
薔薇「大嫌い」
自分の名前なんて嫌い