はつたいけん
「ひろの。」


えっあっ、この声は、


「っきょうた…!」


やっと会えた。


「会いたかったよっ」


きょうたの元へ駆け寄った。


「今朝会ったばっかしだけど(笑)」


会ったとき、いつも最初に頭を撫でてくれる。この心地よい感じが好き。


「今日、俺んち行く?」

「行く!」


私たちは駅のすぐ近くにあるきょうたの家へ向かった。

ほんの数ヶ月前に駅で見掛けて一目惚れして、告白して付き合うようになって毎日が幸せ。

最初、同い年くらいだと思っていたのに歳が3つも離れていることを知って驚いた。

高校生にとって19歳っておばさんかなと思って少し怖かったけれど、きょうたは私を受け入れてくれたんだ。

そんなことを思い出しているときょうたの家についた。


「ずっとぼーっとしてたけど、大丈夫?」


「えっ、ああうんっごめんっ」


「いや、ほら入って」


「お邪魔します」


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