色褪せない、あの空へ
―――一瞬でも、
『此処で負けてくれたら、ベスト4にも入るし、引退も出来る。
だったら、一緒に入れる時間が増える』
と思ってしまった私に、あなたの一番傍で応援する資格はない。
ねぇ、尚樹。
今でも私、好きだよ。
好きだけど、
この好きは、
「私が、尚樹に対する『好き』は、ファンとしての、『好き』だと思うの」
許して、尚樹。
「…なんだよ、それ…」
こんな、弱い私を。
「私が尚樹に対する『好き』は、“Love”じゃなくて“Like”だってこと」
こう言って、自分自身に区切りをつけさせて。
じゃないと、
「…もう、ダメなのか?」
今にも、泣き崩れてしまいそう。