know
「はるちゃん、きゅうけー」
お茶缶を差し出しながらやって来る。
「ん、分かった」
機械を固定すると差し出されたお茶缶を受け取る。
「いっつも床磨き変わってもらってありがとね」
缶を開けながら、二人で壁にもたれた。
「腰悪いんだもん、仕方ないよ」
「やっぱり年かねぇ‥最近膝まで痛くて、もう長くは勤めらんないね」
「田村さんに言って昼間清掃にしてもらったら?昼間清掃楽だ言うし」
「そうねぇ」
そう言って笑う彼女はもう60近い。
夜中清掃は昼間清掃より体力使う仕事をする。絨毯の清掃や床磨き窓拭き、昼間出来ない大物ばかりで肉体的に厳しいのも分かる。
「はるちゃんも女の子なのに、キツくはない?この前の男の子
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