お姫様に花束を
お泊まり
カノンside
「うわー……びしょびしょ……」
海から上がり、私は自分の格好を見た。
水滴が滴り落ちる服、そして髪。
「どうすっかな……これ」
リオンの服もびしょ濡れだった。
日帰りで帰るつもりだったから、着替えも何も持ってきていない。
ついでに言うと、私はお財布もないのでリオンに交通費を出してもらってここまで来た。
「歩いてるうちに乾いたりとか……しないよな」
リオンがお互いの格好を見て、小さく息を吐く。
「失敗したー……。
後のこと考えときゃよかった」
「でも、楽しかったよ。
リオンと一緒に遊べて、すごく楽しかった」
リオンは私の方を見ると、優しく笑った。
「ならよかった。
カノンの新しい海の思い出ができて」
「うん。
今度のは絶対忘れない」
……だって、リオンと来た初めての海だから。
「また来ような。
今度はちゃんと水着持って」
そう言いながらリオンは私の頭を優しくポンポンと撫でた。
その言葉がただ嬉しくて、私は笑顔で大きく頷いた。
「うわー……びしょびしょ……」
海から上がり、私は自分の格好を見た。
水滴が滴り落ちる服、そして髪。
「どうすっかな……これ」
リオンの服もびしょ濡れだった。
日帰りで帰るつもりだったから、着替えも何も持ってきていない。
ついでに言うと、私はお財布もないのでリオンに交通費を出してもらってここまで来た。
「歩いてるうちに乾いたりとか……しないよな」
リオンがお互いの格好を見て、小さく息を吐く。
「失敗したー……。
後のこと考えときゃよかった」
「でも、楽しかったよ。
リオンと一緒に遊べて、すごく楽しかった」
リオンは私の方を見ると、優しく笑った。
「ならよかった。
カノンの新しい海の思い出ができて」
「うん。
今度のは絶対忘れない」
……だって、リオンと来た初めての海だから。
「また来ような。
今度はちゃんと水着持って」
そう言いながらリオンは私の頭を優しくポンポンと撫でた。
その言葉がただ嬉しくて、私は笑顔で大きく頷いた。