お姫様に花束を
愛
リオンside
「…………………」
医者が俺の手に包帯を巻く。
包帯を巻くほどのケガではないと思うけど……今は何も言う気にはなれなかった。
「ただの擦り傷ですから、特に問題はないでしょう」
「……ありがとうございます」
……俺は自分の手に巻かれた包帯を見る。
……そして、尋ねる。
「あの……カノンは……」
「大丈夫ですよ。
カノン様は少し頭を打たれただけですので直に目を覚ますと思います」
……医者の言葉を聞き、俺はホッと胸を撫で下ろすと同時に少し力が抜けた気がした。
「大丈夫ですか?
少し休まれた方が……。
ベッドを用意しますのでそちらで休んでください」
「……いえ。
あの……カノンは今どこに……」
「…………………」
医者が俺の手に包帯を巻く。
包帯を巻くほどのケガではないと思うけど……今は何も言う気にはなれなかった。
「ただの擦り傷ですから、特に問題はないでしょう」
「……ありがとうございます」
……俺は自分の手に巻かれた包帯を見る。
……そして、尋ねる。
「あの……カノンは……」
「大丈夫ですよ。
カノン様は少し頭を打たれただけですので直に目を覚ますと思います」
……医者の言葉を聞き、俺はホッと胸を撫で下ろすと同時に少し力が抜けた気がした。
「大丈夫ですか?
少し休まれた方が……。
ベッドを用意しますのでそちらで休んでください」
「……いえ。
あの……カノンは今どこに……」