お姫様に花束を
二人の時間
リオンside
あ……また。
さっきから入れ替わり立ち替わり議員らしき人達がカノンの執務室を出入りしている。
最近、城の中はバタバタしている。
カノンは夜遅くまで仕事をしてるみたいだし、公務で城にいないことも多くなった。
「リオン様、どうかなさいましたか?」
ボーッと突っ立っていた俺に通りかかったウェルスさんが話しかけてきた。
「あぁ……いや、何か忙しそうですね」
「……そうですね。
リオン様はコアブル王国の外れにあるナツメ町をご存知ですか?」
「ナツメ町?
どこかで聞いたような……」
少し頭を捻ると、あることを思い出した。
「テレビで観ました。
確か……デモが起こっていると」
あ……また。
さっきから入れ替わり立ち替わり議員らしき人達がカノンの執務室を出入りしている。
最近、城の中はバタバタしている。
カノンは夜遅くまで仕事をしてるみたいだし、公務で城にいないことも多くなった。
「リオン様、どうかなさいましたか?」
ボーッと突っ立っていた俺に通りかかったウェルスさんが話しかけてきた。
「あぁ……いや、何か忙しそうですね」
「……そうですね。
リオン様はコアブル王国の外れにあるナツメ町をご存知ですか?」
「ナツメ町?
どこかで聞いたような……」
少し頭を捻ると、あることを思い出した。
「テレビで観ました。
確か……デモが起こっていると」