お姫様に花束を
「あ……えっと、その……」
ど、どうしよう……。
でも……一度声に出してしまった以上……もう……
「もう少し……そばにいてほしいなって……」
そう言いながら顔が火照ったように熱くなる。
恥ずかしい……。
けど……
「……ダメ?」
そばにいてほしいのは……私の素直な気持ち……。
「っ…………!」
リオンが顔を赤くしながら私の方を見る。
そして……
「その顔……反則なんですけど……」
小さな声でボソリと呟き……
リオンは私の方へと足を進め……
「っ……!!」
……そのまま私を優しく抱きしめた。