あなたは、あたしの太陽です
「1つだけ。」

別に2つ買ってやってもいいけど・・・
どうせ明日も買うと思うし。

「どうしても?」
「あぁ。」
「選べないもん・・・」
「だったらどっちも買うのやめるか?」
「イヤだ・・・」
「じゃあ選べ。」

笑心は落ち込んだ顔をしてプリンを選び
はじめた。

「これにする。」
「そんな、落ち込むなよなぁ?」
「だって・・・」
「あぁもう買っていいよ2つ。」

こんなに落ち込む顔見るぐらいなら
2つ買ってやったほうがマシだ。
俺、どんだけ甘いんだろ・・・

「本当に?」
「本当。」
「ありがとっ!」

笑心の笑った顔見るとこっちまで
笑顔になるし・・・今日はいっか。

「プリン~プリン~♪」
「ほら笑心あぶねぇんだからゆっくり
行けよっ。」

プリンを買ってから笑心はずっと俺の前をスキップしながらルンルンしている。

そんなに早く行ったらつこけんのに…

「笑心、車来てるからな。気をつけろ」
「はぁい……ってキャっっ!!」

¨キキィーーーーーーー!!!!゛

車のブレーキ音が鳴り響いた。

一瞬のことでビックリしたけど俺は
すぐ笑心のいる場所に走って行った。

車は笑心の少し前でとまっていた。
< 48 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop