青空バスケ―2nd―
いつものバスケ部
大和side

三年生になって数週間。

新入部員が入ってきて、部全体が活気づいた。


鳴瀬先輩から引き継いだ部長。


副部長である蓮やマネージャーの栞奈の力も借りて、今のところ順調にやってる。


「ね、大和」

「ん?」

「あたしね……そろそろ新しい世界を切り開こうと思うの」

「……まったく意味分かんねぇけど、好きにすれば?」


すると、栞奈の顔が突然パァッと明るくなった。


「大和ならそう言ってくれると思った!」

「何だよ、急に……」

「そんな大和に……はい、プレゼント」


プレゼント?

栞奈に渡されたのは、緑とオレンジのパッケージ。

これは……。

商品名を見た瞬間……俺の体が凍りついた。
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