青空バスケ―2nd―
「あー、疲れた……」
「でも、これで決勝進出だな。
大和」
「あぁ。
相手は……確実に三里だろうな」
海里君とか……。
うん、楽しみになってきた!!
「何か甘いもん食いたいな……。
栞奈、持ってない?」
「あるよ」
「マジ?
岬、俺にもちょうだい」
大和と蓮ちゃんがあたしの方に手を差し出してくる。
えっと……確かここに……あ、あった。
「抹茶豆腐ヨーグルトと抹茶納豆オレンジ……どっちがいい?」
「「え……………」」
「あ、両方食べる?」
「待て待て待て……。
栞奈……それはヤバい」
「笑顔でサラッと言うところがまた怖い……」
二人が必死に止めるから、仕方なくしまった。
その時、ポケットに入れてたあたしのケータイが震え出した。
受信したメールを見て、あたしは思わず微笑む。
「大和。
七海さん、観に来てるって」
「七海さんが?」
大和は何か思うところがあったのか、少しだけ口元を緩ませた。