青空バスケ―2nd―

海里君と別れ、あたし達はロッカールームで少し休んでいた。


「……去年と同じ舞台に立ったな」

「……うん」


去年、決勝戦の前にはいろいろあった。

だからかもしれないけど、今年はすごく落ち着いてここまで来れた気がする。


ここから先は……進んだことのない、未知の世界。


あたし達は去年も一昨年もここで儚く散った。


……大和と蓮ちゃんの顔つきが去年までとは違う気がする。


……そっか。

あたし達は成長していってるんだもんね。


体も……心も。


だから、去年と同じなんてことはない。


……今年は一歩前に進めるかもしれない。

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