青空バスケ―2nd―

……俺は黙ったままゆっくり立ち上がった。


部員全員の視線が俺に集まる。


「……行くぞ」


俺がそう言うと……蓮が小さく笑いながら立ち上がった。


「どこまでもついていくよ。
お前に振り回される覚悟はできてる」


すると、翔太が勢いよく立ちあがった。


「俺も行きます!!
俺……高瀬先輩の背中、ずっと見てましたから!!」


蓮と翔太が立ち上がったのを見て、他の部員もやれやれと言いながらゆっくり立ち上がった。


「本当、超がつくぐらいのバスケ馬鹿だよな」


同級生も………


「でも、俺はそんな高瀬先輩を尊敬してますよ」


……後輩も。


みんな……俺についてきてくれると言ってくれた。


だから……


「っしゃ!!
ここから一気に逆転するからな!!
一秒たりとも気を抜くなよ!!」

「「はい!!」」


……俺は前へと進んでいける。


仲間と共に――

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