青空バスケ―2nd―
「無理しすぎないでね。
体壊さないでよ」
「ははっ。
大和じゃないから大丈夫。
そういうのは大和に言ってあげるべきだろ」
「大丈夫。
今の大和にはこれがあるから」
そう言ってあたしは陳列棚から抹茶豆腐ヨーグルトを取ってアキ君に見せた。
「これはまた……破壊力抜群そうな……」
「アキ君も食べる?
今ね、新味が出たんだよ。
抹茶納豆オレンジ味」
「……お前、そういう珍味好きだったっけ?」
「え!?
ち、違うよ!
あたしの趣味じゃないから!」
これはあくまで部員のためで……。
本当だからね!!
「マネージャーとしてのお仕事です」
「そっか。
……懐かしいな、栞奈がマネージャーだった頃」
「いつも二人に困らせられてたけどね」
最後まで体育館の戸締りのために残ってなきゃいけなくて……。
でも、二人はなかなか帰ろうとしなくて……。
……よく頑張った、あの頃のあたし。