青空バスケ―2nd―
新たな扉
栞奈side
第3クォーターが始まった。
みんなの顔つきがさっきまでとは全然違うように見えた。
……よかった。
「お前は将来旦那を尻に敷いてそうだな」
「え?」
隣で監督が意味の分からないことを言ってきた。
「さっきの。
お前の言葉で部員全員の心持ちが変わった」
「そんなこと……。
……あたしはただ信じてるだけです」
みんなを……。
……大和を。
「監督はよかったんですか?
さっき何の指示も出してませんでしたけど」
「まぁ、俺も信じてるからな。
……アイツらを」
監督はそう言ってコートの方を見ながら小さく笑った。
「……俺が言わなくても、高瀬は分かってるよ。
何をすべきか」
……そうですね。
きっと……分かってますよ。
第3クォーターが始まった。
みんなの顔つきがさっきまでとは全然違うように見えた。
……よかった。
「お前は将来旦那を尻に敷いてそうだな」
「え?」
隣で監督が意味の分からないことを言ってきた。
「さっきの。
お前の言葉で部員全員の心持ちが変わった」
「そんなこと……。
……あたしはただ信じてるだけです」
みんなを……。
……大和を。
「監督はよかったんですか?
さっき何の指示も出してませんでしたけど」
「まぁ、俺も信じてるからな。
……アイツらを」
監督はそう言ってコートの方を見ながら小さく笑った。
「……俺が言わなくても、高瀬は分かってるよ。
何をすべきか」
……そうですね。
きっと……分かってますよ。