青空バスケ―2nd―

海里は走る俺を止めようとする。

俺のディフェンスをかわそうとする。


強いよ。

正直言って。


アイツがどんな思いでこの試合に臨んでいるか、俺は知ってる。


……だけど、こっちも負けられない。



一年間、俺についてきてくれた仲間のためにも……


去年……ここで俺達のために泣くのを我慢してくれた先輩達の分も……


これが……俺にとっての最後の挑戦だから。


だから……ここで終わりにするわけにはいかない。


俺の小さい頃からの夢を叶えるため……


世界で一番大切な人との約束を果たすため……


アイツの……栞奈の最高に喜ぶ顔を見るために。

< 128 / 201 >

この作品をシェア

pagetop