青空バスケ―2nd―
海里は走る俺を止めようとする。
俺のディフェンスをかわそうとする。
強いよ。
正直言って。
アイツがどんな思いでこの試合に臨んでいるか、俺は知ってる。
……だけど、こっちも負けられない。
一年間、俺についてきてくれた仲間のためにも……
去年……ここで俺達のために泣くのを我慢してくれた先輩達の分も……
これが……俺にとっての最後の挑戦だから。
だから……ここで終わりにするわけにはいかない。
俺の小さい頃からの夢を叶えるため……
世界で一番大切な人との約束を果たすため……
アイツの……栞奈の最高に喜ぶ顔を見るために。