青空バスケ―2nd―


残り時間もあと僅か……。


ラストスパート……。


不意に蓮が俺のそばに来て肩を叩いた。


「最後は……お前が決めろ」

「え?」


俺がその言葉を理解する暇もなく、すぐに翔太からボールがパスされた。


アイツら……。


……よし。


「いけ!大和!!」


……決めてやるよ。

俺達が新たな一歩を踏み出すための……最後のシュートを。


「っ………!」

「絶対……絶対止める!!」


海里が俺の前に立ちはだかる。


……本気な海里の目。


「……俺は絶対抜く」

「っ!!」


一瞬の隙をついて海里をかわす。


……これを入れて進むんだ。

先輩達が行くことのできなかった……決勝リーグへ。

暁弥が待っているであろう……次の舞台へ。

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