青空バスケ―2nd―
今日は大和と二人で部屋でまったり。
久しぶりにのんびりと時間が過ぎていく。
「あ……もうお昼だね」
「腹減ったな」
「お母さん、何か作ってるかな……」
あたしが立ち上がろうとした、その時だった。
「おばさん、いねぇよ」
「え?」
「さっき俺が来た時にちょうど出かけるところだったらしい。
栞奈に何か適当に作って食べてって言っておいてって言われた」
えぇ……。
そんな……。
「しょうがない……。
大和はどうする?」
「食ってく。
栞奈の料理とか久々だし」
「大したもの作れないよ。
……多分冷蔵庫の中も寂しいだろうし」
ていうか、何にも入ってない可能性も……。
「それでもいいよ。
岬家の冷蔵庫事情は何となく理解してる……」
……お母さん、適当だからね。
たまにビックリするぐらい何にも入ってない時があるから……。