青空バスケ―2nd―
キッチンに行き、冷蔵庫の中を覗く。
予想通り……大したものが入ってない。
とりあえず、何とか食べられそうな物を探し出して並べる。
「卵とご飯……。
……卵かけご飯?」
「……マジかよ」
漁ってみた結果、食べられそうだったのはご飯と卵だけ。
野菜とかはゼロ。
「……さすが岬家」
「チャーハンにでもしよっか。
卵チャーハン」
「……本当に卵だけのな」
「……ネギとかないからね。
……冷蔵庫、寂しいことになってるから」
苦笑いするあたし。
家の冷蔵庫の中は昔からこうだから、大和はよく知ってる。
「やっぱり何か食べに行く?」
「いや。
俺は栞奈の手料理が食べたい」
大和………。
「……うん!急いで作るね!」