青空バスケ―2nd―

「あ……」


トン……と背中が壁にあたる。


それをいいことに、大和がどんどんあたしに近づいてくる。


「大和……?」


あたしの顔の横に右手をつき……熱っぽい瞳で見つめてくる大和。


なんか……あたしまでおかしくなっちゃいそう……。


大和はそのまま左の親指であたしの頬をそっと撫でる……。


「……キス……していい?」


いつもとは違う……甘い声でそう聞かれる。


「……聞かないで……」


あたしがそう答えると、大和は小さく笑って……ゆっくり唇を重ねた。


「んっ………」


とろけそうなほど深くて甘いキス……。


「……愛してる」


唇が一瞬離れ、甘い言葉を囁かれたかと思えば……またすぐに唇を塞がれる。


……あたしも……大好き。


誰もいない……二人きりの家。


あたし達は……しばらく甘い甘いキスに溺れていた……。

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